咲き編みアーティスト chiko

クラウドファンディングをとおして知ってほしい「サステイナブル」の意味

クラウドファンディングで服を作ることになりました。今回、通常の商品開発ではなく、クラウドファンディングの形をとったのは伝えたいことがあったから。みなさんにぜひ知ってほしい現実です。

通常販売とクラウドファンディング、「お買い物」に関してはこちらにまとめました。

ファストファッションの波

もはやファストファッションに触れていない方はいないでしょう。けれど、ファストファッションの裏側を知る方は少ないのではないでしょうか。

今回のプロジェクトが、みなさんがこのファッションにまつわる現状を「知る」一助になることを強く願います。

大好きな服

ものごころついた頃から服は大好きです。お小遣いを握りしめて代々木公園のフリーマーケットへ通って発掘してはリメイクして、自分の形を作っていたりしました。

自分のスタイルについてはかなりこだわりを持っていたわたしも、いつものまにかファストファッションの波にのまれていたのです。安くてかわいいのだから仕方ない!

けれど断捨離をして残る服はいつも、流行に選ばされたものではなく、自分の意思で選んだものだけだったのです。

ファストファッションの現実

Tシャツ1枚は30~50セントで作られ、5ドルで売られる

なんで今まで不思議に思わなかったのか不思議です。5ドルのTシャツ、材料はいくら?賃金はいくら?輸送費はいくら?
機械がすべて作れるとも思っていたのかしら。もうビンタを食らいますね。

当たり前のようにあふれている服は、すべて人の手で作られていることを忘れてはいけません。

じつは劣悪な労働環境によって、2013年にバングラデシュの縫製工場が崩落し、死者1138人、負傷者2500人以上を出す大惨事が起きています。

たまたま建物が古かったというわけではありません。大きな事故だったので注目が集まっただけで、実は縫製工場の100人規模の事故や火災はすでに多発している人災だったのです。

彼らの日当は2ドルや3ドル。ショックでしかありません。

wikipedia:ラナプラザの悲劇より

服の総購入数は800億枚/年で、10年前の4倍、20年前の20倍である

もはやどういう計算なのか、パッと入ってこないレベルですね。
さらには、年間200万トンが1~2年以内にゴミになっているのです。

これだけの服をつくるため、必要な繊維使用料ももちろん倍増です。1950年に1000万トン程度であったものが、現在8000万トン以上のになっています。
さらには繊維生産に必要な天然資源は、年間で石炭約1億3200万トン、水6兆から9兆リットルです。

そう、ファッション業界は石油業界に次いでワースト2の汚染業界なのです。

「知らない」という罪

ものごとの源流そしてその先を見よう

低賃金とはいえ、現地では大きい額なのでは?
服は寄付しているから、だいじょうぶでは?

と思っている方もいると思います。残念ながら、すべて覆されてしまいます。

現地においても、最低賃金以下なのです。どんなに貧しい国でも、命を犠牲にするような労働環境はあってはならないはずです。

寄付している服の中で、利用されるものは10%以下。それ以外は大量のごみになっています。さらには、10%以下の古着が届いている国の服飾産業は死んでしまいました。次から次へと服が届くのですから、つくる必要がないのです。

アフリカにも確実に届いています。けれど、多すぎるのです。

映画が教えてくれたこと

わたしがこの現実を知ることになったのは、あるドキュメンタリー映画がきっかけでした。

バングラデシュの縫製工場崩落事故をきっかけに、2015年に制作された「トゥルー・コスト~ファストファッション 真の代償~」です。

綿花の農場にまで及んでいる恐ろしい増産の源流、そこに製薬会社まで絡んでいることに、もともと製薬業界にいたわたしは大きなショックを受けました。

非常にお恥ずかしながら、ファッション好き、映画好き、と言いながら、この事実も映画も知りませんでした。

「知ること」の意義

こういった発信がすでに5年も前からされているわけですし、この現実はもっと前からあったものです。動いているところでは動いています。
2016年からは「WHO MADE MY CLOTHES?」をテーマに、世界的なムーブメントになっています。


日本でも、2019年に渋谷でキャンペーンが行われていたようです。残念なことに、わたしはとても近くに住んでいるのに、知りませんでした。

わたしたちは地球の汚染をダイレクトに正すことはできません。

けれど、ひとりひとりが現状を「知る」だけで何か変わっていけるのではないかと思っています。

いま悲鳴をあげている地球のために、わたしたちができること

とても重たいものを届けてしまいましたが、わたしたちが受け止めていかなくてはならない現実です。「サステイナブル」の意味をはじめて理解した気がしました。とても身近で、とてもかんたんな考えです。

  • 質の良い服を必要なだけもつこと
  • メンテナンスをして使い続けること
  • リサイクルをすること

分かっていたようなことだけれど、改めて唱えると、少し毎日が変わるような気がします。

決してファストファッションがダメだと言っているわけではないのです。これもひとつの文化です。けれど、このままでいい訳もないのです。「あり方」を変えるべきなのだと思います。

chikoのメッセージ

ちいななところから何かを発信したくて、こんなロゴをつくりました。

実はこれ、咲き編みシュシュの「編み図」なのです。かぎ針編みのとても基本的な編み図なのですが、よーく見るとくさり編みの記号(楕円)がふたつ並んで、∞マークに。∞ループができあがりました。

〇(KISS)、×(HUG)のようでもあります。

わたしたちひとりひとり、愛のある生活をおくっていきましょう。

地球のこと、サステイナブルな生活のこと、気にしていきましょう。というメッセージを込めました。

chikoのコンセプト「Fashion which harmonizes with nature(自然と調和するファッション)」がさらに意味深くなりました。

地球にいいこと、心にいいことを選択して、心身ともに美しくなっていきましょう。
それがサステイナブルライフの意味だと理解しています。

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